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矯正歯科(成人)
歯並びが悪いことは、単に見た目の問題だけではありません。
実は、歯周病のリスクを高める重要な要因の一つです。そのため、予防の観点からも歯列矯正は非常に意義があります。
歯周病になりやすい歯並び
叢生 (そうせい) |
歯が重なり合って生えている状態です。 |
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上顎前突 | いわゆる「出っ歯」の状態です。 |
下顎前突 | 「受け口」や「しゃくれ」と呼ばれる状態です。 |
開咬 | 奥歯で噛み合わせたときに前歯が当たらない状態です。 |
歯並びが悪いことにはどんな影響があるのか
歯並びの悪さは、単なる見た目の問題だけではなく、口腔の健康全体に大きな影響を及ぼします。具体的には以下のような影響があります。
歯みがきが難しくなるため、虫歯や歯周病のリスクが高まります
歯並びが悪いと、歯ブラシが届きにくい場所ができてしまいます。特に歯と歯の間や歯と歯肉の境目などは、通常の歯みがきでは十分に清掃できないことがあります。
その結果、これらの部位に歯垢や細菌が蓄積しやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
咬み合わせが悪いことで、一部の歯にだけ負担がかかり、歯が割れたり折れたりするリスクが高まります
歯並びが悪いと、噛み合わせ(咬合)にも問題が生じます。正常な咬合では、噛む力が歯全体に均等に分散されますが、歯並びが悪いと特定の歯に過度の負担がかかることがあります。この過度の負担が長期間続くと、歯が割れたり、折れたりするリスクが高まります。
また、顎関節に負担がかかり、顎関節症などの問題を引き起こす可能性もあります。
早期に歯を失うリスクが高まります
上記の問題が進行すると、最終的には歯を失うリスクが高まります。虫歯や歯周病が進行すると、歯を保存することが難しくなり、抜歯が必要になる場合があります。
また、過度の負担で歯が割れたり折れたりした場合も、歯を失う結果となる可能性があります。歯を失うことは、さらなる咬合の悪化や残った歯への負担増加、さらには顔の形状の変化や発音の問題など、様々な影響をもたらす可能性があります。
歯並びの悪さが歯周病リスクを高める3つの理由
歯周病の直接的な原因は歯垢に含まれる細菌ですが、歯並びの悪さも歯周病のリスクを高める要因の一つです。
POINT01
汚れが残りやすいため
歯並びが悪いとブラッシングが十分に行き届かず、汚れが残りやすくなります。特に歯と歯が重なっている箇所は汚れが残りやすく、歯垢が蓄積されやすいため、丁寧なケアが必要です。
POINT02
噛み合わせが悪いため
歯並びが悪いと、噛み合わせにも問題が生じます。食事や歯ぎしりなどによって特定の歯が強く接触すると、その歯を支える歯茎に大きな負担をかけ、歯周病の症状が進行しやすくなります。
POINT03
口呼吸になりやすいため
出っ歯や受け口など、口呼吸になりやすい歯並びの場合は口腔内が乾燥しやすく、歯周病の原因菌が繁殖しやすいため、注意が必要です。
歯並びが悪い場合の歯周病対策
歯並びが悪い場合でも、次のような対策を取ることで歯周病のリスクを軽減できます。
丁寧にケアをおこなう
ワンタフトブラシやデンタルフロスを使用し、プラークチェッカーでみがき残しを確認するなど、丁寧なケアが欠かせません。
矯正治療をおこなう
歯並びによっては、丁寧なケアだけでは不十分な場合があります。そのような場合は、矯正治療で根本的な解決を図るのがよいでしょう。
ロイテリ菌(プロバイオティクス)による予防
口腔内細菌叢のバランスを整える乳酸菌であるロイテリ菌を摂取することで、歯周病の予防効果が期待できます。
歯並びの悪さは歯周病に大きな影響を与えるため、
根本解決には矯正治療をご検討ください
凸凹とした歯並びや出っ歯、受け口はブラッシングが行き届かないことが多く、歯周病の原因である細菌が繁殖しやすいため注意が必要です。また、開咬のように噛み合わせが悪い歯並びは、特定の歯に負担を与えることで歯茎が炎症を起こしやすくなり、歯周病リスクを高めます。大切な歯を守るためにも、歯並びの改善を検討することをおすすめします。
ただし、既に歯周病に罹患している場合は、まず歯周病の治療が必要となります。歯並びと歯周病が気になる場合は、まずはお気軽に伊藤歯科クリニックまでご相談ください。
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