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フッ素塗布
フッ素とは
フッ素は元素記号「F」で表される元素ですが、虫歯予防に用いられるのは純粋な元素ではありません。水や食品中に含まれる「フッ化物」を指すのが一般的です。
フッ素塗布の効果
フッ素塗布には主に二つの効果があります。
- 細菌によって歯の表面が溶けること(脱灰)を抑制すること
- 溶けてしまった歯の表面を戻すはたらき(再石灰化)を促進すること
これらの効果により、初期虫歯の進行を抑え、健康な歯の状態に戻すことができます。
子どもと大人でのフッ素塗布では目的の違いがあります
子どもの場合
乳歯のエナメル質は永久歯よりも薄く、虫歯になりやすいため、乳歯や生えたての永久歯を虫歯から守ることが主な目的です。
大人の場合
加齢や歯周病などによって歯ぐきが下がり、歯根部がむき出しになるため、この部分を虫歯から守ることが主な目的となります。
歯科医院でフッ素塗布を受けるメリット
自宅でもフッ素入りの歯みがき粉や洗口液を使用できますが、歯科医院でのフッ素塗布には以下のメリットがあります。まず、自宅で使用する市販品よりも高濃度のフッ素を塗布できます。歯科医院で取り扱うフッ素は9,000ppm程度であるのに対し、市販品は900〜1,450ppmと法律で制限されています。また、定期的な通院により虫歯の早期発見ができ、さらに間食やブラッシングの指導も受けられます。
フッ素塗布の方法
歯科医院で受けられるフッ素塗布の方法は、以下の3つが一般的です。
歯ブラシ法
フッ素の入ったジェルを、歯ブラシでみがくように塗布する方法です。
綿球・綿棒法
フッ素入りの製剤を浸した綿球や綿棒で塗布する方法です。
トレー法
歯の形の紙製トレーにフッ素入りの製剤を染み込ませ、トレーを口に入れて塗布する方法です。
フッ素塗布の流れと注意点
STEP01
歯のクリーニング
STEP02
歯の表面の乾燥
STEP03
フッ素の塗布
フッ素塗布後の注意点
フッ素塗布後は30分間、飲食やうがいを控える必要があります。これは、フッ素が歯に留まり、効果を発揮するためです。また、フッ素を飲み込まないように唾液は吐き出すようにしましょう。
フッ素塗布で知っていただきたいこと
フッ素塗布の安全性については、歯科医院で取り扱うフッ化ナトリウムは安全性が高いとされています。効果を得るためには1回だけでなく、年に2〜3回のペースで複数回受けることがより効果を発揮すると言われています。
効果的な頻度は3ヶ月〜半年程度で、効果は約3ヶ月続くとされています。
子どものフッ素塗布は、乳歯の前歯が上下4本ずつ生えてきたころ(だいたい1歳〜1歳半頃)から始めるのがおすすめです。
フッ素塗布を定期的におこなうと歯の健康に良い影響があります
フッ素塗布をすると歯が溶け始めるpH(酸性度)の値が下がります。つまり、歯がより強い酸に耐えられるようになります。
また口の中の細菌が酸を作る能力が弱くなります。
これらの効果により、歯が溶けにくくなり、虫歯になりにくくなります。簡単に言えば、フッ素を使うことで、歯がより強くなり、虫歯から身を守る力が高まるのです。
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